2017年2月18日土曜日

【読書】「米中戦争 そのとき日本は」という本

昨日観たアニメ映画の「虐殺器官」を起動するまでもなく、なにかと動乱の匂いのする世界情勢なこの頃です.

金王朝皇帝のお兄さんである正男さんが空港で毒殺されたようですね.トランプが皇帝を暗殺するという噂がある中で、皇帝としては後継者を消しておく必要が在ったのでしょう.

ちょうどその暗殺のときに「米中戦争 そのとき日本は」という講談社の新書を読んでいたわたしでした.

台湾か尖閣か東シナ海で戦端が開かれるという想定の下、陸海空の彼我戦力分析をした本です.玄人向けの内容だと思われ、素人にはあまり面白くなかったかな.
海上戦と並行して日本国内では爆弾テロやサイバー攻撃が仕掛けられると予想されます.しかし著者は陸海空戦の専門家だからか、そういった方面についての記述は少ないです.また、軌道上での戦争について警鐘を鳴らしているものの、具体的な対応策にはほとんど言及がありません.

軌道上での戦争というと、、、
F-22はスゲー強いと云われますが、あれって衛星直結の戦闘管制のたまものであって、F-22という飛行機自身がドックファイトで強いわけじゃないんですよね.F-22の強さは、遠くから誘導ミサイルを撃って敵を墜としてサヨウナラという戦法だからであって、GPSなどの衛星情報リンクがあったればこそのF-22.
ということは、緒戦で大気圏外核爆発のEMPでUSの衛星を葬り去ってしまえばF-22の優勢は崩れてしまうのではないでしょうか? といっても中国の衛星も死んじゃうので、ミノフスキー粒子のおかげでレーダーが利かなくなって白兵戦に戻ってしまったどこかの1年戦争のような様相からスタートするのが米中戦争なんじゃないかな.USお得意の誘導兵器を封じてから、非誘導弾の飽和攻撃を日本列島にお見舞いするというのが、わたしが中国人の参謀だったら試してみたい戦術です.それでもって、九州と九州以南の島々に電撃上陸する.あとは殺戮・略奪祭り、まるで元寇.

この本によると、そういった殺戮・略奪祭りが行われる時期に、米軍は一旦グアムまで退くと書かれています.1~3ヶ月後に戦力を整えて逆襲しに戻ってくる.自衛隊は単独でその1~3ヶ月間にミサイルの飽和攻撃で国内軍事拠点がボコボコにされながらも持ち堪えなければなりません.人民解放軍の上陸を許した地域では、殺戮・略奪祭りが起きます.
人民解放軍の上陸を阻止するために、自衛隊のもっともアテにできそうな戦力と云うと潜水艦ですかね? 片っ端から沈めてほしいものです.

著者は軍事の専門家ですから、中国の軍事力を侮るなかれと訴えています.確かに短期間の戦争ではそうかもしれません.
ただねぇ、中国って経済的に強靭ではないですよね.石油出ないし、13億人を食べさせなくちゃいけない.戦争なんかしなくても、経済封鎖すりゃぁ政治経済をメタメタにできるんじゃないでしょうか? 通貨・金融攻撃でも充分効果的かもしれない.
また、南東シナ海での米日台vs中の電撃戦で済むと思ったら全然甘くて、同時にインドに南西から攻め込まれ、同時にロシアに北から攻め込まれ、3正面の長期戦を余儀なくされ、虎の子のミサイルは緒戦で撃ちつくしてしまってオダブツという姿が目に浮かびます.ちなみにそのロシアは、武器を中国に売ってるくせに北から攻め込むという大爆笑状態になりますが、戦利品は黒龍江省割譲でよろ.

ゆえに中国は熱い戦争に踏み切る決断ができず、その代替策としてUSがヒラリーのような親中政権になるよう支援するとか、日本においては沖縄で騒乱を企てるのが関の山のようにわたしには思えます.実際に数年前までは親中反日キャンペーンが上手く廻っていて、世界中が中国におべっか使ってました.
それをひっくり返そうと最初に着手したのが安倍シンゾーで、今じゃUSは反中のトランプになってしまい、トランプはロシアと協調する気です.中国の偉い人は「近頃どうもうまくいかんなぁ」とボヤいているんじゃないでしょうか?

中国が空母やミサイルに軍事費をたくさん遣っているのは、他にやる仕事がないから趣味的にとりあえず武器でも作っちゃおみたいな、戦略無視の軍事ヲタクみたくわたしには見えます.八方を敵に回してちゃぁ勝てる状況は作れませんぜ.

エイメン

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