2015年10月10日土曜日

【分解】 切れたLEDランプがヤケ気味で

4万時間っていうと、点けっぱなしでも約4年間の寿命といわれるLED.実際には初期光度の80%になるのが4万時間などという定義ですからブチッと切れるまでには何万時間必要なんだい?という寿命の長~いはずのLED...

ところがLED電球って、わたしの家ではパカスカ切れてるんですけどね.

いつもドライバ回路の故障です.

今回も切れたLED電球を分解してみました.

↓秋葉のあきばお~で買ったのかもしれない、urbaneというメーカーのTK-UL602Nという型番のLEDランプです.ある日突然点かなくなりました.
↓まずは、いつもどおり球体部分をウォーターポンププライヤで掴んで破壊します.するとLEDが18個も載っていました.パターンを眺めると直列で18個並べてあるみたいです.
↓LEDを観察すると、一つだけ焼けてるっぽいのがあります.素子が茶色くなってます.そうかそうか過電流で焼けたのか.ちなみに上の写真は通電チェックのためにこの焼けLEDを除去してハンダshortした状態です.
←焼けてる
↓他の17ヶのLEDは正常であることを確認するため、定電流電源で点灯させてみました.100mA流すのに53.7Vを要します.17ヶ直列ですから駆動電圧高いですね.触るとそれなりにピリピリと感電するくらいの電圧かと思われます.
↓次はドライバ部分の分解です.ドライバ回路はプラスチック円筒により絶縁された状態で首の部分に収まっていました.
↓ドライバ基板はこんがりと焼けて炭化しています.よーく観ると、火を噴いて焦げたのではなさそうです.長い時間かけて、低温でゆっくり焦がした感じです.これだけ炭化するくらいの熱に晒されたら、電解コンデンサは容量ヌケで死亡状態でしょう.それである日ついにドライバ回路が不正動作し、定電流動作が破綻し、過電流でLEDが焼けて断線、、、という故障モードと推測します.
これは熱設計に問題ありと思われます.

ちなみにこのLEDは、リビングのダウンライトに装着して使っていたものですから、熱的に異常な使い方をしていたわけではありません.

この製品のアルミ放熱器は高性能っぽくて好きだったんです.でも、バラしてわかったのは、ドライバ基板の熱をアルミ放熱器に逃がす設計になってません.電気パーツの中で、死に易さワーストワンである電解コンデンサを殺さないようにするという熱設計がこれじゃ出来てないわというのがプアなところです.

トイレのように使用頻度の少ない場所でもこの製品を使っているので、いずれ切れるのであろう.火事になりませんように....

熱設計よしっ、、、もとい悪し、、、


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2 件のコメント:

  1. 直列だと1つ切れたら全滅ですね。

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    1. 一人はみんなのために、みんなは一人のために、な直列でした

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