2015年10月1日木曜日

マンガ「夜をとめないで」 ハルミチヒロ (濡れ場ほぼ無し)

♪愛~を~止めないでぇ♪とオフコースを歌ってしまう、ハルミチヒロの新刊「夜をとめないで」.実はちっとも新刊ではなくて出てから10ヶ月も経っているんです.

買ったんだけど今まで読まずにいて、さっきようやく読みました.ハルミチヒロ作品には珍しく濡れ場がほとんど無い作品なのでビビッてしまったため.

ハルミチヒロについて知らない方は代表作のこちらをどうぞどうぞ.

本コミックは読みきり6作品+おまけ2本から成ります.いずれもかな~り暗いストーリーです.

一本目は表題作の「夜をとめないで」.左遷されてどん底感を味わっているサラリーマンが、旅先でボーッとした美人にナンパされる.彼女はというと、失恋してどん底感を味わっていて自殺でもしかねない状況.傷を舐め合う二人には連帯感を越えた感情がやがて芽生え....
こんなに人生が都合よく展開したら苦労はしないぞ.しかもハルミチヒロの描く女子はおよそありえんくらい美人でかわいい.うらやましい事この上ない.
二本目は「仮初めの花」.かつてブスだった女が整形で超美人になって、男性への恨みを晴らすために男性をたぶらかしてはコケにするを繰り返している.だがそんなコトを繰り返していても気分が晴れるわけではないし、嫌悪感が募る.でも止められないまま暗いending.
三本目は「はかなごと」.ガチ百合には至っていない段階(ゆるゆり)の女子高生.やがて二人がガチ百合へと進化する事を期待します.余談ではあるが、ひらリサーチによると、女子ってのは「ゆるゆり」通過率が意外に高いように思ふ.
四本目は「たゆた」.死因は不明だが男子は幽霊.女子は存命の元カノ.霊体彼氏と存命彼女はコミュニケーションできちゃうので、彼氏がいつまでも成仏せずに彼女のところに居座っている.やがて彼女の生命エネルギーが尽きかけるリスクを察知した彼氏は成仏する.「ばあちゃんになるまで楽しく生きろ」と書置きを残して.
五本目は「シャンプーリンスコンデヒショナー」.矢口真里と同じシチュエーションのNTRで離婚した傷の癒えない38歳の男子.ちなみに、本作の雑誌掲載は2014年6月.矢口NTRは2013年5月.予言の書ではなかったようだ.
職場の若くて快活な女子に言い寄られるが、彼は煮え切らない.しかし若い女子にコーナーに追い詰められ、まもなく陥落する.この作品も男子にとって極めて都合よく出来ている.
六本目は「白い秘密」.夜の公園で一人裸になるのが趣味という謎の女性.それを目撃したバイトの若造は女性に懇願された口止めを守る.まもなく女性は引越して去ってゆく.若い時代の思い出だけが残る.
おまけ2本は、「夜をとめないで」と「はかなごと」の後日談が数ページ.

次回作は濡れ場もヨロシクです   >  ハルミチヒロ先生

かしこ


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