2015年3月13日金曜日

ガンダムORIGIN 1 を観たよ

公開2weekほど経過した「ガンダム THE ORIGIN 1」を昨夜ようやく観ました.新宿ピカデリーには、シャァザクの頭部がありました.モノアイが光るザクはとても巨大でした.
「このシリーズを見終わるまでは、事故や急病で死ぬわけにはいかんぞ」と思えるぐらいには萌えた.そのくらいには良かった.

けれども、1stガンダムから35年を経たリメイク作品であるORIGINが、1stガンダム世代向けの「老人マーケティング」なのも事実.今後その「老人マーケティング」を打ち破る展開でアニヲタを熱狂させてくれるかどうかが評価の分かれ目かなぁと思いながら観てました.
ORIGIN1は、数奇な運命に弄ばれるキャスバルとアルテイシアの大河ロマンでした.総監督が安彦良和なのだから大河ロマンになっちゃうのは無理もなかろう.安彦の過去作品を観るとわかるけど、血生臭いわりには訴求力に欠けるのが彼の特徴.ORIGINも「クラッシャージョウ」みたくなるのではないかと暗い予感.

もちろん、ORIGIN1とたぶんORIGIN2ぐらいまではキャスバルとアルテイシアの大河ロマンで無理なく楽しめそうではあります.
けれど、その後のサイド7~ジャブローまではどうか? お子さんをお預かりされちゃうアムロ母とか、空中に放り出されるミハルをキレ味よろしく演出できるだろうか?
宇宙へ出てララァが死んで「時が見える」場面は富野っぽい演出だったけど、あれを安彦がやったらどうなっちゃうんだか?

原作マンガが安彦なので総監督が安彦になったのは無理もありませんが、安彦であるがゆえに劇場版ORIGINが「老人マーケティング」の域を超える可能性は少なかろう.サクッと若手演出家に委ねてほしかった.

思えば「宇宙戦艦ヤマト2199」も老人マーケティングの産物でした.しかし、2199は老人マーケを超えて3D制作時代のアニメの到達点になったと思う.ORIGINにも是非老人マーケを超えてもらいたいと願ふ.

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アバンで、赤い彗星がサラミスを沈めまくるシーンは、板野一郎が絵コンテを描いてました.板野一郎は何歳になっても進歩しつづける人だなぁと思いました.サラミスの背景動画がよかでした~.

かしこ


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