2015年1月27日火曜日

【にわかAVマニアの宇宙】 ゼロ・グラビティ 3D版は船酔いを誘発したか?

昨日は知人宅にお邪魔して、高級AVシステムによるオーディオ・ビデオを鑑賞しました.

鑑賞のメインディッシュは「ゼロ・グラビティ 3D」でした.

同行者は、社名と型番でどんな製品なのかが判るくらいAVに詳しい人なので、あれこれと喋ってましたが、にわかAVマニアのわたしには正直どういった位置付けの機械なのかまではよくわかりませんでした.
ヒラサカの大雑把な記憶によると、
  プロジェクター    ソニーの4Kの機械が天井吊り下げ
  スクリーン         110インチ.細かい穴が空いていて、後背のスピーカー音が透過する
  LRスピーカー     LINNのなんだかすごいやつ
  Cスピーカー      忘れた
  サラウンドLR     ELACの天井埋め込み型
  レコードプレイヤー     LINNのなんだかすごいやつ
  AVアンプ          ソニーのES5800だったかな?
  2chアンプ         LINNのなんだかすごいやつ
  CDとBD             忘れたが日本製
↓型番はたぶん全部外れだと思うけど、主なコンポーネンツの見た目はこんなでした.ES5800が俄然安っちく思えちゃうわ.ぜんぶでいくらなんだろ???  部屋はもちろん防音室でした.
まずは様々なオーディオソースを、LP,CD,SACD,DADなどで視聴.

LINNのスピーカーから出てくる音でひら的にいちばん良かったのは、ギターのひっかくような音色の生々しさでした.各帯域のスピーカーの速度と位相が揃っている感じ.

LPを聴いたのは、初代Star Wars BGM、初代ヤマトシンフォニー.
・SWは後の時代に録音されたCDの方が音の分離がよかった.録音技術の進歩のおかげかと思う.
・ヤマトシンフォニーは、カートリッジとイコライザアンプのセッティングが充分でなかったとのことで、まぁそんなに感動するほどではなかった.惜しむらくは、先日入手したヤマトシンフォニーCDのサウンドアルマニャック版とかいう奴を持参しなかったコトでした.聴き比べたかったわ.LPをGOODコンディションで再生するのって大変なんですね.

CDはたくさん聴きました.
・「うる星☆やつらビューティフルドリーマー」のBGM集CDは、貴重なステレオ録音なんだけど期待はずれな録音でした.あえて聴く価値無いわとすぐに打ち切りました.
・原田信二の「シャドウボクサー」は大好きな曲なんだけど、この再生環境にしてこれしきの音しか出ないのか?っていうくらい録音がスカスカで、高音と低音がザックリとCUTされちゃってました.残念でした.

動画視聴は、This is it、言の葉の庭、ビューティフルドリーマBD、ガンダムUC、ゼログラビティ3D 、トランスフォーマー3D あたりをつまみ食い.
・「This is it」はマイケルジャクソンが死ぬ直前のリハーサルを再構成したビデオ.画像はさほど観るべき処はないが、音響はよく作られていました.5.1ch AVシステムの実力が試されるソースと言えるでしょう.LINNから出てくる引き締まった低音がイイ感じでした.
・「言の葉の庭」は見慣れたコンテンツなので感想はいろいろとあります.まず4Kアプコンの画質は見事でした.これを家庭で再生できちゃうんだもんなぁっていうため息しか出ませんな.まぁクルマが買えてしまうくらいの投資額なんだろうけど(汗).音響面では、夕立の雨音が歓声をあげてしまうほど超最高でした.ザーッという雨音はLINNのシステムが得意なところだったのではないか?  一方でピアノの音は意外に大人しかったです.自宅で聴いている安っちいシステムでは、AVアンプでいろいろと小細工した結果か、ピアノの音がもっと目立つ印象ですが、ピアノ音しか出て来てないのが正しい認識なのかもしれない.
・「ビューティフルドリーマBD」は、100インチのスクリーンで観るとピンぼけで全然ダメ.直前に観た「言の葉」の画質が良好だったので余計に落差に敏感になってしまったのだろうけど、とっとと打ち止めにしました.知人曰く、「テレシネ画質だろう」とのことでした.つまり、1コマ1コマデジタイズした丁寧な編集ではないというコトです.30年前のアニメごときはこんな扱いでも仕方ないってとこか.
・「ガンダムUC」は、大画面で観ても感動がより高まるとかそういう印象は無かったです.描き込みは比較的大雑把な作品だし.
・「ゼログラビティ3D」は、大画面も迫力音響も大満足でした.船酔いはせず.3Dの出始めの頃の映画よりも立体感が自然な感じで、作り方が進歩しているように思いました.知人がなぜかBDを2つ持っていたので1つもらうという幸運により、今朝自宅で3D視聴しました.ISSが崩壊するところが最も好きなので何度もコマ送りで観ました.大きな破片はモデリングして散らしてるんだからやっぱすごいや.破片同士の2次衝突は基本的に省いてるっぽい.爆発の瞬間はたぶん自動生成した細かい破片をモーションブラーですっ飛ばしているので、機械的に生成したように見えました.
・「トランスフォーマー3D」はねぇ、米国人ってあのカチャカチャと動く無意味に細かいメカの何が彼らの快感なのかが全く理解できないんだよねぇ.快感であれをやっているのか? 何かを隠したくて代償行為であれをやっているのか? まぁトランスフォーマーなんかどうとでもなれ.


帰りに、同行者とバーで軽く呑んで、「LINNのスピーカーの音ってどうでした? 意外と普通な音というか、癖のない音でしたけど?」と訊いたら、同行者曰く 「その普通の音を出すってのが難しいもんなんだよ」と言ってました.あぁそうなのか、それがピュアオーディオマニアが欲してなかなかたどり着けない境地なのですなぁ.

いやはや、ありがたくも奥底の見えぬ泥沼をのぞき込んだ体験でありました.

サンクス   >  知人と同行者殿

かしこ

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11 件のコメント:

  1. ヴァイオリンの音なんかどうでしょう?
    www.roomie.jp/2013/06/83376/
    うちのは何とか聞き分けることが出来ました。

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    1. 1年半ほど精進・研鑽を積んでまいりましたが、未だ楽器の音色の良し悪しを判断できる域には達していないと自己評価しております.

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    2. 本物を聞いたことがないので、まず注耳し、組み合わせを代えて名前を知ると、
      ストラディは澄んだ音、安物はにぎやかな音でした。

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    3. マグネシューム
      これのバイオリンもあるらしい。
      www.youtube.com/watch?v=vguSC6j49ZM

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    4. これはたぶんインターナショナルオーディオショーのfostexブースだと思います.

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  2. 数十年前XXX映画でばたばたさして貰った、今は亡きYさんへ

    原理は、両眼の視差と脳内解析で3Dを創出するのですが、
    初めは赤青印刷赤インクは赤フィルターで見えずと言うのを使った書物など、
    映画にもあったが、めがねを持って帰ってもよく、
    次の偏向方式2台の偏向光源から左右像を出し、直角偏光めがねで見分けるこれも持って帰って良し、
    箱入りの2台ディスプレーを偏向反射板で合成するのもあった。
    2台のカメラで視差像を撮影、ビデオ撮影は1/30秒のフレームが1枚ですから、
    交互に1枚ずつ送り出し(信号系は1回路専用液晶シャッターめがね
    (ビクターなどで出ていたが高かったので、熔接遮光器のメーカーから引く)で左右に振り分ける。
    2層液晶で微細なストライブの陰を使って左右を認識する、(めがねいらず)

    これらの視差関係(撮影法、再生画角)やフレーム数関係(ちらつき)で見やすかったり見にくかったり?

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    1. 3Dはたいてい画面が暗くなるのがひら的には気になりますかな

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  3. 貴重な体験をした同行者2015年1月28日 18:22

    Linnのスピーカーは、オーディオショーで聴いていたのですが、
    ショーでは多くのブースに回るため、落ち着いて時間をかけて
    聴いたことがありませんでした。

    今回改めて聴いて、基本性能の高さに驚きました。
    5Wayユニット・ダブルウーハーの構成ですと
    クロスオーバー付近で音のにじみが発生しやすくなります。
    それをアルミのベースにマウントし、音の位相のずれ等を
    ピッタリ合わせることにより、全く音の滲みを抑えています。
    マウントのアルミニウムは、ユニットの無駄な振動を抑える効果
    もあり、それも大きいのでしょう。全くスキのない音でした。
    中高域のギターは繊細で、特別誇張や艶が乗ることはなく、
    実に自然でした。また、ボーカルも男性ボーカルの玉置浩二
    女性ボーカルのホリーコールなど、どちらも自然で違和感なく
    しかも、生々しく再生していたのを思い出します。
    平坂氏も玉置浩二を聴いて、『男を生々しく聴いてもな~w』
    と仰っていたのを思い出しますw。
    またダブルウーハーにすることにより、ユニットを軽量化し
    なおかつ低域も下までの帯域を確保しています。
    最近流行のダブルウーハーですが、その応答性は非常に高く
    キレのある低域だが、浪々と下まで伸びているように感じられます。

    4Kのプロジェクターに関しては、初めての体験で驚きました。
    全く映画館そのもの、いや映画館以上の品質と言っても
    言い過ぎではないです。『言の葉の庭』に関しては、製作スタッフが
    作業中の画面をそのまま見せてくれているようなもので、
    作りこみの細かさに改めて感動したものです。

    このような貴重な体験をさせていただき、お邪魔させていただいた
    平坂氏の知人、及びお誘いいただいた平坂氏に感謝であります。m(_ _)m

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    1. これはこれは評論家になれますね.
      4KBDで言の葉の庭が発売されたら、同じ環境で観たいです.

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  4. 貴重な体験をした同行者2015年1月29日 20:56

    平坂氏のブログの文章には到底及びません。
    無色透明な音はどこのメーカーも目指しております。
    それに非常に近い音でした。壁・天井すべて平衡面が無い作りも、効果的なのでしょう。

    ところで、平坂氏にお勧めしたいスピーカーはこれ
    http://www.sony.jp/audio/products/SS-AC3/
    とてもスッキリした音です。特徴は、スーパーツイータが2個マウントされているところ
    と、価格がお手頃です。

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    1. 価格COMで6.6万円/1本ですね.SS-AC3 よしっ、

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