2013年10月17日木曜日

動画編集ソフト TMPGENC 3種を試用してみた

DVD/BDをHDDにbackupしているという話(DVDが読めなかったりして)を先日書きました.
http://hirasaka001.blogspot.jp/2013/10/cddvd.html
その作業の流れで、エアチェックした古いアニメDVD-Rのbackupをやっているところです.しかし、シリーズ物26話をDVD7枚に分けて保存してあるようなケースでは、BD1枚に統一したいという欲求も湧いてきます.

現状のわたしの動画編集環境はどうなっているかというと、以前書きましたとおり、数年前に買ったTMPGENC MPEG editor 3をメインに使用しており、しかしこのソフトは解像度変換機能がないため、フリーウエアのXMediaRecordを併用して解像度変換しています.XMediaRecordは画質が悪いのが困ったところです.
http://hirasaka001.blogspot.jp/2011/12/opeddvd.html

DVD→BDへコンバートしたい量があまりにも多いので(ガンダム、ボトムズ、イデオン、うる星、カウボーイビバップ、サムライチャンプル、攻殻、コナン、三千里、ルパン、ヤマト、、、、果てしなく続く、、、)、動画編集環境を刷新したくなり、TMPGENCシリーズの現在売られている動画ツールを試用してみました.

現状、3種類あるようです.わたしが買うとしたら2番だと思います.
1) TMPGENC MPEG Smart renderer 4    DL版¥6980
2) TMPGENC Autoring Works 5               DL版¥9800
3) TMPGENC Video Mastering Works 5    DL版¥9800
なお以下では解像度について、1920x1080=1920、1440x1080=1440、720x480=720 と略記します.

あと、以下では全く触れていませんが、動画ファイルをカット編集する機能はいうまでもなく充実しています.

TMPGENC MPEG editor 3   (長期間使用中)

なるべくMPEGの再エンコをしないでDVD/BDに焼きたいという人向け.再エンコしないので、画質劣化が少ないという評判で買いました.

1440と720のような、解像度が混在した複数のファイルを読めません.これが長い間不自由したところでした.今回最も解決したいところ

解像度を変換する機能を持たないゆえに、
1440 → DVD   出力不可
1440 → BD     出力可.
720   → DVD/BD   出力可.
720x435などというおかしなファイル  →   BD/DVD 出力不可
720x435などというおかしなファイル  →   MPEGファイル出力可.

AVCHDは処理不可.

画像クリッピングは不可.

容量調整は不可.

1) TMPGENC MPEG Smart renderer 4    DL版¥6980

TMPGENC MPEG editor 3の後継という位置づけ.ゆえにわたしはupgrade版¥4390を利用可能.

なるべくMPEG再エンコをしないでBDに焼きたいという人向け.DVDには焼けない.

入力
・MPEGファイル可、DVD可、BD可、DVD/BD混在も可.
・AVCHDファイルについては調査してませんが、たぶん可.
・720x435などというおかしな解像度のファイル可.
・DVDやBDからのファイル読み取りには、チャプター情報も引き継げる.

出力
・BD出力可、MPEGファイル出力可.
・1440と720と720x435などの混在したファイルを、1440に統一して出力可.あるいは720に統一して出力可.
・ただし、1440と720混在の出力は不可

出力DISK
・出力DISKはBDAVのみ.BDMV不可.DVD不可
・1440と720が混在したBDAVの生成は不可.1440BDAVか、720BDAVなら可.(もちろん1920BDAVも可であろうが試していない)
・BDAVゆえに、メニュー作成機能なし

ファイル出力
・BDMV,BDAV,DVD,MKV向けMPEGファイル出力可.
・ただし、任意の画素数を指定する機能はないので、1440を720に変換したければ、720のファイルを1つ混ぜておいてそいつに統一させるというテクを使うことになる.
・650とかいう半端な解像度を出力できるかは不明だが、たぶんダメだと思われる.

その他操作
画像クリッピング不可
容量調整は不可
・DVD/BD焼き機能あり.verify機能ナシ.

総評
・割安で好ましい.
・まだDVDの需要はあるので、BDのみというのは今のわたしには容認できない.upgradeすると、version3は使用不能になる.ちくしょう.
・クリッピング機能があるとうれしいが、TMPGENCシリーズにはない.あきらめ.
・容量調節機能がないのはイマイチ.

2) TMPGENC Autoring Works 5    DL版¥9800

本格的BD/DVDオーサリングをしたいひと向け.ちょっと高価.

入力
・MPEGファイル可、DVD可、BD可、DVD/BD混在も可.
・AVCHDファイルについては調査してませんが、たぶん可.
・720x435などというおかしな解像度のファイル可.
・DVDやBDからのファイル読み取りには、チャプター情報も引き継げる.

出力
・DVD可.BDMV可.BDAV不可.
・1440と720と720x435などの混在したファイルを、1440に統一して出力可.あるいは720に統一して出力可.
・1DISK内に複数トラックを生成可能で、トラックA=1440、トラックB=720のような解像度混在が可能.

出力DISK
・手続きの開始時に、出力をDVDかBDかを選択しておかなければならず、途中で変更できない.これは不便.
・メニュー作成機能あり

ファイル出力
・たぶんMPEGは不可
・たぶんAVCHDは可
・たぶんファイルサイズを指定して出力できる

その他操作
・画像クリッピングは不可.
容量調整可
・DVD/BD焼き機能あり.verify機能ナシ.

総評
・DVD/BDMVを焼けるのは、必須ラインといえる.だがBDAVが不可というのはイマイチ.BDMVだとフリーの編集ツールが少ないみたいなのがその理由.
容量調節できるのはGOOD
・いまわたしが入手するとしたら、これであろう

3) TMPGENC Video Mastering Works 5    DL版¥9800

DVD/BDを焼くことはできない.
飽くまでもファイルを生成するだけ.
DVD/BD焼き機能はなし.
↓生成できるファイルはこんなにたくさんある.
総評
・DVD/BDを焼けないので、いまのわたしの要求には合わない

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画像クリッピング機能とは?
古いアナログ放送を録画したファイルの場合、16:9でエンコすると、このように上下左右に額縁ができてしまいます.これはアナログ時代のスカパーの攻殻機動隊2です.これをBDにメディアコンバートするには、額縁をカットしたいです.それがクリッピングです.クリッピング機能があれば最強なんですが、TMPGENCシリーズにはそういう機能はないです.
というわけで、現状のTMPGENCシリーズについては調査完了しました.完璧な仕様のソフトはありません.念のため別のメーカーのソフトも試用してみようと思います.

かしこ


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