2013年3月7日木曜日

戦闘妖精雪風 Blu-ray Disc Box

「戦闘妖精雪風」は南極に突如出現した亜空間通路から侵入する異星人との闘いを描くSF小説です.
異星人の正体はわからないがコンピュータ生命体と考えられており、人間には興味を示さない.その代わり人類の高性能戦闘機である「雪風」搭載のAIに対して異星人は強い興味を示す.主人公の深井零は対人関係が苦手だが雪風のAIとのみ感情移入できる男.もはや戦闘に人類は不要なのか? AIと人類の関係性はどうなるのか? というテーマを含んで展開してゆきます.

戦闘機はジェットエンジンで飛行する現代の航空機の延長線上のテクノロジーに位置づけられています.とくにアニメ版では「雪風」のメカニカルなデザインと描写がカッコイイ部分でもあります. -----「雪風」とは搭載AIのアイデンティティの愛称であって、AIは戦闘機ハードウエアを乗り移ります-----
←雪風の模型
小説版の熱烈なるファンにはアニメ版は受け入れがたいかと思われますが、アニメ好きなわたしとしてはアニメ版を熱心に観ていたものです.もちろん小説も読みました.

アニメ版は2002~2005年にかけてOVA化されました.メディアはDVDで.この、DVDっていうのが「雪風」の残念なところだったんです.「雪風」ってビジュアル的にはとてもよく出来ているんですが、時代的に不幸なことに、HDが普及する直前に企画製作された作品だったんで、画像サイズが4:3のSDなんですよ.わたしは「雪風」を観ていて、ああこれを16:9のHDで観たかったなぁと何度思ったことか、、、、
↓2機編隊が飛び去るシーン.こういう画面レイアウトが「雪風」で多用されますが、4:3のSDでこれはキツい!
ゼロ戦のパイロットの坂井三郎が、「戦闘機パイロットは空域の全航空機のベクトルを頭の中に描いて格闘する」という主旨を述べてらしたとおり、空中戦映像は究極的には360度マルチスクリーンでしか描写できないものだと思います.それを、4:3や16:9にトリミングして投影するところに上手下手が生じるわけで、宮崎駿や板野一郎などの名人がそれぞれの流儀を編み出して映像化しているわけです.「雪風」の映画的な画面レイアウトに4:3のSDはあまりにも狭かったと言わざるを得ないでしょう.

で、Amazomから「戦闘妖精雪風 Blu-ray Disc Box」というメールをもらって、複雑な心境です.画面サイズは4:3のままのはずだからです.解像度も、たぶんSDからのアップコンバートなのではなかろうか? なにせ微妙な製作年代ですから、HDで製作されていた可能性は低いように推測しています.  http://www.amazon.co.jp/dp/B0093HN6MU/ref=pe_2202_44773662_snp_lm1

数年前、SDで製作されたアニメがBD boxで発売されるというので色めき立ったことがありました.それは、「マクロス・ゼロ」です.「マクロス・ゼロ」はひら的にはマクロスシリーズ中一番好きな作品で、板野一郎による空中戦シーンを人類は永久に超えられないのではないかとすら思っている作品です.----板野一郎もゼロが一番と述べている----     これについては別の記事でいずれとりあげたいと思っています.

↓「マクロス・ゼロ」は、解像度はSDでしたが、画面サイズは16:9で制作されていました.なのでBDの画質次第ではBD-boxを買う気でいたのですが、今は亡きLAOXの店頭デモで観た画質に満足できなかったのでBD-boxを買いませんでした.
そんなやや苦い体験が、「戦闘妖精雪風 BD-box」で蘇ってきたのでした.技術の端境期で惜しいことをしたものです.

↓「雪風」    画角が狭い、、、、
↓「マクロス・ゼロ」 2:00以降が好きなシーン

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2 件のコメント:

  1. 私も雪風は好きで、何度もみました。また、ついついDVDも揃えてしまいました。
    小説『戦闘妖精雪風』
    『グッドラック戦闘妖精雪風』
    『戦闘妖精雪風(改)』
    と読みましたが、加筆修正された(改)よりも
    初版の『戦闘妖精雪風』のほうが読みやすかったのを記憶しています。

    最近第3部のブロークンアロー戦闘妖精雪風は、まだ未読です。

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    1. いたいた、雪風マニアが...
      わたしもDVDを日本版を2巻もっていて、それに加えてなぜか中華版で全部持ってますが音声が中国語なんで困った困ったw
      そういえば「ブロークンアロー」はわたしも読んでないですわ.

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