2012年3月30日金曜日

車いす介助者視点からの熊本観光旅行(その3 宿泊施設)

阿蘇観光を終えて、宿泊先の松屋本館に着きました.

車いすで出入りするなら広い部屋がいいだろうとのことで下の写真の部屋にしました.50平米以上あるので確かに広くて便利.手前の座敷は子供が寝転べるので便利.内装リニューアルの直後だったようで、あらゆるところがピカピカでした.リフォームの参考になるので隅々まで見てしまいました.ガラス張りのところはバスルームです.内部は段差があるので介助的にはかなり難儀.
無料の家族風呂がありました.白木の内装は水で劣化するのでメンテが大変です.下の写真のようにそれなりに段差があるので介助的には難儀でした.介助用の椅子を用意してくれました.
夕食後にラウンジで酒を飲もうとしたら、ここは段差が2段ありまして難儀しました.車いすで段差を踏破するには、下図のようにフロントウイリー → 後輪乗り上げという操作で段差を踏破します.
たとえ段差が低くても、2段あるとウイリーさせても踏破不能です.男2人がかりでリフトアップするか、スロープを用意してもらうしかありません.
九州横断特急の床高が18cmぐらいあったので乗車できなかったのは、車いすには後方倒れ止め(青い棒)があるのでフロントウイリーは15cmぐらいが限界だからです.車いすによっては青い棒を跳ね上げてキャンセルできる構造の車いすもあります.そういう車いすでは踏破能力が高くなります.
完全バリアフリーというわけではありませんでしたが、健常者的には松屋本館はよかったので、再び熊本を訪れた際にはまた泊まってもよいと思いました.平日の朝夕食つきで大人¥17,600、子供¥12,600でした.

2 件のコメント:

  1. ホームから電車に乗るときなど段差があるときは、後ろ向いて乗りませんか?
    電車だと駅員さんがアルミ製の折りたたみスロープを用意してくれますが、駅員さんを手配しないときは後ろ向きで乗り降りしています。前輪より後輪のほうがタイヤがでかいからラクです。

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  2. 後方倒れ止めがある車いすでは、後ろからリフトアップができないんです.後方倒れ止めがない車いすなら、前からも後ろからも踏破性が高まります.室内用の車いすだと後方倒れ止めが付いてなかったりします.いまいちだなぁ.

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