2011年12月21日水曜日

秋葉で買ったLEDイルミネーションについての考察

昨日も秋葉に行きました.

クリスマスなんでツリーを出したんだけれど、多くの電球が切れたイルミネーションが悲しい感じなので、LEDの安いのがあったら買おうと思ってたら800円で売られていました.
さすがに中国製だけあって、LEDが4色で発光パターンが変えられて800円は安いのですが、元電気エンジニア的にはこれって中身どうなってるの?という疑問がわいてきたので分解してみました.

まず電源はAC100Vです.5mのLEDチェインの先端にはなんと、延長できるACのメスコネクタがしつらえられています.気が利いているけど、よくこんなことできるなと感心してしまうわたくし.だってさ、ツリーにグルグル巻きにする前提の商品ですぜ、これ.先っちょに電気ストーブつなぐバカがいたら、火焔ツリーになってメラメラしちゃうと思いますがいかがでしょ?

コントローラは5cmx7cmぐらいの小さな箱で、軽いので中にトランスが入っている気配はありません.ボタンを押すと発光パターンが変わります.コントローラから出る線は、左から来る線がACinで、右へ向かう細い線がLEDと延長用ACの束です! この細い線にAC100かよ.ぞわわー.

いよいよ中身です.配線の出口部分はこんなハンダづけですが、中国製ではよくあるハンダ品質と言えるでしょう.より線はきちっとよりましょうね.左の2ピンがAC100です.AC100に細い線がハンダづけされてますが、延長接続用のAC100です.細くて怖えっ.右の4本がLEDのようです.

中身はこんなでした.やっぱり1次側がむき出しでLEDに出て行ってます.ダイオード4ヶはブリッジでしょう.CRで140Vppの脈流からICの電源を作ってるんじゃないかと推測.140*150/2000=10.5Vだな.サイリスタが4ヶでチョッパーしてるみたいだが写真だと足が2本しかないのが不思議.



こりゃ作るのも売るのも度胸あるなぁ.
この機能を電気用品安全法に準拠して作ったら、ACDCインバータにして1次2次を絶縁してUL承認パーツを使ってといろいろな制約を満たして、部品代だけで1600円ぐらいかかりそうです.

ぞわわー.

4 件のコメント:

  1. まさに土人。土人の回路だあー。
    ディスクリート部品のクリンチも手曲げじゃねーのか。
    パッケージに応力かかって部品寿命が縮まるぞ。
    っていうか、抵抗と謎部品がもろ干渉しとるやんけ。
    基板のエッジもきったねーし。ぼろい金型で無理やり押し切ってるよなー。
    基板の固定は適当に接着だし。基板固定用のボス穴も片方しか
    使ってないし。

    てか、基本的に耐圧不足の部品ばっかりじゃないの?

    こんな、愛も理想もプライドも無い仕事を続けてたら、
    いつまでもクソ国家のままで終わるんでないの。中国。

    @興奮モード

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  2. メリークリスマス.
    謎の部品は、ハイブリッドICかと思いましたが、そうではなくて、ICがベアチップボンディングされた子基板へSMDで足ピンを取り付けて、親基板に挿してディップするという不思議な部品.中国製のUSBハブなんかこういう品質ですけど、今回はAC100Vですから、ヤバさの次元が桁違いです.今もわたしの横で稼働中ですが、火焔ツリーにはなってません.終夜通電はやめておくか.

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  3. 「ICがベアチッ プボンディングされた子基板へSMDで足ピンを取り付けて、親基板に挿して ディップするという不思議な部品」
    もう、サイバーパンクというか・・

    終夜運転は是非お控え頂きたく。
    _(_^_)_

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  4. 平坂家方面で火事のニュースを聞くこともなくクリスマスを過ぎ、慶祝でございます。

    謎部品は、ハイブリッドICが何らかの原因(後行程工場倒産、タイ洪水など)で入手できなくなったが、
    何故かベアチップだけが入手できたので、適当にボンディングして樹脂封入して搭載という流れでは。
    サイバーパンクな対応力ではある。こういう逞しさは恐ろしい。

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