2011年12月3日土曜日

職業訓練 住宅リフォームシリーズ013 クロス貼り1

前回の住宅リフォームシリーズは壁の鋼製下地に石膏ボードをはるところまででした.今回はクロスを貼る作業についてです.

クロス貼りは、DIYでやる方もおおいようです.その際、ノリをどうやって塗るかが問題となります.ノリはヤマトノリを水で薄めたようなものなんですけど、なにせクロスは面積が膨大なので手で刷毛で塗るのは大変です.気の利いたDIY店では、所望の長さに裁断したうえでノリを塗った状態で渡してくれる店もあります.あるいは、通信販売でノリを塗った上にビニールシートを貼って乾燥防止した状態で販売するところもあります.貼るときにビニールを剥がします.わたしはこのタイプを使ったことがあります.

では作業工程を.今日説明するのは石膏ボードを平坦化する作業です.

1)ビス締め
ビスの頭が凸だと仕上がりが凸になって見苦しいので、ビス頭を-0.5mmぐらい壁表面よりも凹になるように締め増します.、

2)養生
ノリがついて汚れたりするので、壁際の床とか巾木にマスカーテープを貼って防御する.自宅で作業するときはわたしはそんなことはしませんでしたけど.
←マスカーテープ

3)出隅に補強のコーナーを取り付ける
両面テープがついた製品なので、ベタッと貼ります.
4)ファイバーテープ貼り
これも補強のために貼る物です.貼るべき所は、石膏ボードの継ぎ目、入り隅、石膏ボードが欠けたりして補修すべき場所 です.

5)パテ塗り1回目
石膏ボード表面はそのままではネジ穴があったりファーバーテープが貼ってあったりと凹凸していますので、パテで平坦化します.ビッグワンという製品を使いました.セメントっぽい粉です.水で溶いて90分で硬化しますので、溶いたら手早く塗りましょう.投入する水の量はねっとりした感じを狙います.
塗るには、パテ盆とヘラを使います.
塗り方は、ファイーバーテープやコーナーを平坦化するように塗ります.
 塗るときに、コテをしならせて、下記の○になるように塗ってください.×のようにコテの先端で削るように塗ったのでは凹の中までパテが入りません.また、塗り上がりが×のように崖のようになっているとあとでサンダーがけが大変ですし、乾燥するまで時間がかかって困ります.
6)サンダーがけ
#80~100ぐらいの粗い紙やすりでパテの凹凸を削り落とします.紙やすりを保持するこのようなものが売られています.買うと高そうなので、角材に紙やすりを巻き付けて作業してもよいと思います.サンダーがけでは、粉が大量に出ますし、天井のサンダーがけをすると粉が頭上から降ってきますので、ゲホゲホしないように 帽子+保護眼鏡+マスク を着用して作業しましょう.

7)パテ塗り2回目
1回目を粗塗りとし、2回目はも少し丁寧に塗ります.たとえばファイバーテープを塗った場所では2回目はより広範囲に塗ります.
8)サンダーがけ2回目

9)上塗りパテ
仕上げのパテです.メジトップという製品を使いました.色は石膏ボードと同じ黄色です.水性なのでケミカルに硬化はしません.
凹凸や補修が少ない場合は、リフォームパテという製品を使ってもよいでしょう.ただしリフォームパテはアルコール溶剤なので乾燥が速くて、手際よく塗らないとパテ盆の上で硬化してしまって難儀しますので要注意です.

10)サンダーがけ3回目
プロはメジトップ塗布後にはもうサンダーがけはしないそうです.DIYはお好みで最後のサンダーがけをしてもよいでしょう.


ここまでで、ようやくクロスを貼れる段階に至りました.ここまでで1日仕事だと思います.下の写真は、左側の部屋がパテ塗り完了、クロス貼り待ち状態です.



次回はいよいよ、クロスを貼ります.            つぎへ             前へ

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