2011年11月4日金曜日

TTPだとぉ? 国なんか開かんで良いわ.円高・デフレをなんとかしろ

今朝のYahooニュースで、スマホエンジニアの争奪戦という記事がありました.久しぶりにエンジニアの売り手市場だっていう話で、1980年代の昔を懐かしんだ方はわたしだけではないと思われます.

ところで以前のブログで、自由貿易を不可侵の通念として扱うのはまぁ誤りではないにせよ、貿易の両輪である通貨が依然として極めて不公平な扱いのままだという矛盾にも気付けと書きました.

TPPの論議が喧しいこのごろですが、ドル・ユーロ・円の3極体制のもとで政略的に円高を演出されてる通貨環境下でTPPなんか推進するなと改めて主張させていてだきましょう.

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TPPに参加したら日本の農業が滅ぶ説の是非については、専門家でも諸説あるし、わたしにはよくわからないですが、少なくとも次のアラームは正しいと思います.

「USAもEUも、農産品への関税を撤廃する替わりに、何兆円もの農業補助金を出しているのです.つまり、農業保護策を推進するが、関税という形だと自由貿易の建前に反するので補助金という隠れ蓑を活用しているのがUSAやEU

これ、日本ではどうかというと、「農業補助金はナシで、関税かけます、USAやEUと競争しなくていいです」というのが現状.それがTPP参加後はどうなるかというと、「農業補助金はナシで、関税もなくします、それでUSAやEUと競争してください」と言ってます.こんなのありですか? わたしは滅ぶリスクを感じます.

ただでさえ、農産出荷の多い東北地方が震災で困っているときに、そりゃないでしょうというのは感情論なのでさておくとして、民主党が取り下げたかに見える「農家への戸別補償」という政策はなにも社会主義的政策ではなくて、あのUSAですら堂々とやっている政策なんです.来るべき農業開国に備えて整備しておくべきだった政策だったとはいえまいか?

日本の農業生産高なんかごく一部なんだからそんなの潰してすこしでも自動車とか電気業界に尽くせといわんばかりのTPP推進派政治家もいるようですが、そういう議論のすり替えは困りますね.経営者が困っている原因である円高はTPPでは改善されません.TPPを推進して得られる少しのメリットと、農村が荒廃する大きなデメリットを天秤にかける冷静さぐらい持って欲しいもんです.

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日銀をやる気にさせれば、日銀は通貨を大量に発行し国債を日銀が買い取って、一定のインフレ率に調整する政策を採ることが可能と思われます.傾向としては円安にもなります.しかし、日銀はそれをやらない.政府もそうさせない.経団連も火をつけない.

政府・日銀・経団連の円高・デフレへの対処の不熱心さは、アンチインフレ信者が多いからではなく、別の思惑があるのではないでしょうか?

円高・デフレへの熱意が低いのは、円高不況を悪化させることで国民に危機感を醸成し、増税、年金減額、TPP参加、ひいては移民受け入れ、などの経団連が好む政策成立の助けにしようとしているのではないでしょうか?

まぁ、日本人のことですから、誰もどこにも方針を決定している者はいないってのが真相かもしれませんが....  もしかしてホントにそんなにバカなのか? はははっ、、

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それにしても、民主党も見損なったもんです.
かつて、
 自民党は、経団連の味方、農家の味方、都市生活者の敵、   官公労の敵、   官僚の味方
でした.
 民主党は、経団連の敵、   農家の敵、   都市生活者の味方、官公労の味方、官僚の敵
でした.

これがさ、鳩山→菅→どじょうと推移するにつれて、
 民主党は、経団連の味方、農家の敵、   都市生活者の敵、   官公労の味方、官僚の味方
になってしまいました.公務員制度改革なんか吹き飛んじゃったもんね.マジョリティをここまで敵に回した与党ってそんなにないよね? どうしちゃったんでしょ? おい気を確かに持て、死んでるぞ.

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2 件のコメント:

  1. もう、1時間読んでいます。大変色々な経験をしたんですね、面白いので、本にしたら、売れるかもよ。

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    1. あの後のハナシですね.まぁいろいろとありました(笑)

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