2011年10月8日土曜日

失業した理由シリーズ006 輸出製造業は自由貿易の夢を見るか?

設計を打ち切るので、資材や品質保証に職替えしてくれといわれてもその気がないのでわたしは辞めた.素直に職替えできた人とわたしは何が違ったのか?

それは、エグゼクティブごっこを楽しめる性格かどうかで決まると思う.

エグゼクティブごっことは、接待ゴルフ、取引先に招かれる高級レストランやキャバクラ、海外高級ホテル、ビジネスクラスのフライト、そんな社用体験のことだ.

実はこれらはかなり楽しい.だって自腹じゃほとんどできない体験だから.

だが、技術オタクのわたしの場合は、社用エグゼクティブ体験よりも技術開発の方が楽しい.自分が編み出した特許をコアとする商品企画を、数10名のエンジニアと10億円の費用をかけて商品化する過程に参加するのはチャラい社用体験なんかよりもはるかに興奮の度合いが高い.

そういう興奮を一生体験する算段の無い者にとっては、暗くエンジニアやってるよりも、資材や品証でよりパワーアップしたエグゼクティブごっこができるならそんなに悪くないよね、と判断をするのは自然な流れなのだろう.これが、エグゼクティブごっこで楽しめる性格ということだ.

ちなみに、海外駐在経験者は、例外なく、エグゼクティブごっこの流れに乗れる.

日本企業の海外事務所はしょせんローカルオフィス.ローカルオフィスの仕事は日本からコントールされるがままの雑用だ.でも海外生活というエグゼクティブごっこを享受できているから満足だ、というのが海外駐在者のベースラインだ.そういう者はエグゼクティブごっこ受け入れ体制ができている.


次回は自由貿易の話に戻るとしよう.

--続く--    つぎへ         前へ

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