2017年5月29日月曜日

【にわかAVマニアの自作】 5.1chデコーダ+PAM8610アンプ

先日、セットトップボックスA95Xのレポートをしました.今回はその続編です.5.1chデコーダ&アンプを作りました.鳴れば何でもいいやってなゲスな代物ですけど.

↓アンプは中華通販で\100ぐらいで売られている、PAM8610を使ったプリント基板を使って5.1chアンプを造ります.
↓5.1chデコーダーはこれです.中華通販でもAmazonでもよく見かけます.SPDIF端子に入力すると5.1chアナログ信号が出てきます.
↓PAM8610基板を4つ使います.全部で4x2chあるわけですが、うち1ch+1chは未使用です.サブウーハーだけ単独ボリウム調節にしたかったためです.
↓システムはこんなになりました.サブウーハーはまだ接続してませんが.
↓5.1chデコーダーはアンプの下に抱かせました.

以下は、回路の細かい話です.

【電子ボリウムの問題】
サラウンドアンプを作るにあたり、L+C+R+LB+RBの音量調節を連動させたいので5連ボリウムを調達しなくちゃいけませんが、今時そんなモノはどこにも売ってません.
そこでPAM8610の便利なところは、PAM8610には電子ボリュームが内蔵されているんです.なので1個のボリウムを分配すれば連動して音量調節が出来るようになります.
(サブウーハー(SW)は別のボリウムによる音量調節にします)

ところが、調達したPAM8610基板には結線に問題があり、電子ボリウム機能が殺されているんです.とてもfuckですわ.プリント基板調達の際には気をつけてください.
↓PAM8610の電子ボリウムは下左図の結線で使うべく設計されています.しかし、調達したプリント基板の結線は下右図の結線で最大ゲインに固定されてしまっていました.
仕方ないのでプリント基板を改造しました.
↓元の状況です.5番ピンがvolumeです.隣と繋がってしまっています.
↓問題の5ピンを切り離します.0.5mmピッチなのでこちらの神経も切れそうになりますが、我慢です.
↓3,4ピンと5ピンから線を引き出し、その先にはボリウムを接続.他のPAM8610の5ピンもパラに接続します.(SWは別とする)
以上の改造で、PAM8610の電子ボリウムを使えるようになります.ひぃ~

【PAM8610の消費電流】
プリント基板1枚の消費電流を実測しました.@無音時      電源電圧により少し変動します.近距離でTVを視聴するぐらいの音量であれば消費電流はほとんど増えませんでした.普通の音量で使うなら放熱器は不要と思い、放熱器はつけませんでした.
  15V  23.5mA
  14V  22mA
  13V  21mA
  12V  20.5mA
  11V  19.5mA
  10V  19mA
    9V  18.5mA
    8V  18mA
    7V  16mA

【5.1chデコーダーの消費電流】
5V 200mA でした.@SPDIF入力時

【音質・ノイズ】
小さなスピーカーで視聴したことを差し引いても随分とシャカシャカした音質だと思いました.
SPDIF無信号でボリウムを最大にすると、スピーカーから「シー」と「トントン」が混ざったデジタルノイズが聞こえます.切り分けた結果、ノイズの発生源は5.1chデコーダーです.DACからノイズが漏れているのでしょう.通常の音量では聞こえませんが少々気になります.

かしこ

3 件のコメント:

  1. 0.5ピッチの隣接ピンにワイヤを半田付けは現役時代も辛かったです。
    これはすごい!

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    1. 神経が衰弱します.しかも4ケ.

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    2. こういえばこういうのってICの下側で繋がってると手が出ないんですよね、今回のはラッキーでした

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