2017年3月23日木曜日

proxxonフライス盤をCNCに改造する (14) ネバつくステージの解決

パーツが届いたので続報です.

前回は、ステージのバックラッシュが大きい=ネバつく問題について触れました.

proxxonのプチ不良じゃないのか?といいたくなる、ステージがゴツッと当る部分がありました.当る箇所を削って治したけどネバつきは治りませんでした.今回はネバつき完治を目指します!

↓(1)まず、前回のトライで絶望的にダメだったのがこの構造です.この構造だと、ステージが動くときにステッピングモーターにスラスト方向の力が加わってしまいます.ステッピングモーターはスラスト方向に0.5mmぐらい動きますから、それがステージのバックラッシュに直結していました.さらにカップリングも伸縮するのでバックラッシュの2重苦で即死状態でした.
↓(2)修正版はこの構造です.中央にアルミ板を1枚追加してあります.ボールネジのシャフトがアルミ板を貫通しています.シャフトに固定したリングがアルミ板をゼロクリアランスで挟みます.そのようにしてボールネジの左右のガタをゼロにします.リングのゼロクリアランスをキツくし過ぎるとシャフトが重くなってしまうので、そこはご愛嬌で多少緩めたりします.

1で失敗してみて、2のようにしないとダメだとわかりました.モーターにスラスト荷重をかけるのはナンセンスなのでした.ぼくちん電気屋だから常識を知らないの.

↓というわけで、XYステージがこのようになりました.

ところがですねぇ、問題が生じたんです.
なぜかまだ、Xステージのバックラッシュが0.5mmぐらいある.X軸だけ.Y軸は正常.
原因は上の1と2とは無関係でした.

↓原因はここでした.ボールネジの相手側の雌ネジが、ガタガタと動くんですよ.これってステージの要の部品のはずなのに動くとはなんだ???
↓これは絶対に何かの異常だと確信したので、Xステージを裏側から見たら、雌ネジを固定するネジが緩んでいました.なんだろうねぇ、proxxonの組立ラインはトルク管理を怠っているのではなかろうか? 前回のステージゴツンといい、今回の雌ネジガタガタといい、proxxonの製品は出来が悪すぎですね.この個体は、買ったのは5年ぐらい前でしたけど、ほとんど使わずに物置に放置していたのですから、最初からこんなクソなクオリティだったと想像されます.proxxonは名前にクソを含んでいるので「名は体を表す」です.

余談:  カップリングは、上の写真に写っているスパイラル型を使っているのですが、軸心のズレを吸収しやすいと思われるジョー型を使ってみたく、ただいま発注しているところです.

というわけで、XYステージを動かして図形を描くぐらいは出来る段階になりました.次回は何かの図形を描いてみたいと思います.

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かしこ

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