2017年1月5日木曜日

【にわかAVマニアの絶望】 素直に喜び、ソニー有機EL再参入

訂正: 絶望です.このソニーの発表は、LG製OLEDなのだそうです.AVライフ終わりました.

ソニーが有機ELテレビに再参入するんだそうで、これはおめでたい.
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170105-00000062-asahi-bus_all
(yahooの記事なので賞味期限が長くはありません)

ソニーのFPDの歴史を振り返ると、サムソン製LCDパネルを調達するための合弁会社S-LCDの設立が2004年.トリニトロンが生産中止になったのが2007年でした.
トリニトロンが売れなくなってから、ソニーはあっという間に普通の会社になってしまいました.それだけソニーはトリニトロンで持っていた会社だったんです.様々な儲からない事業を継続し、数多くの開発者が遊んでいられたのもトリニトロンの高収益のおかげでした.

2005年までは出井さんが社長・会長だった時期で、トリニトロンの次のディスプレイを開発せにゃ死ぬと出井さんも判っていたと思います.新型ディスプレイ開発の時間稼ぎのためにサムソンからLCDパネルを買ったけれどトリニトロンほどの差別化はもはや出来ず、LCDの価格下落はあまりにも速すぎ、苦戦を強いられました.
(出井が悪い、出井のEVAが諸悪の根源だったのだ、という意見にヒラサカは必ずしも同意しません)  ソニーを「殺した」のは出井伸之であるか否か

ソニーはディスプレイ開発にたくさんカネを注ぎ込んでいたようでしたが、プラズマとLCDの混血であるPALCを断念し、FEDを断念しました.トリニトロンの次のディスプレイを開発できませんでした.PALCもだめで、FEDもだめで、となった時に残された希望は「有機EL」だけに絞られていたと推測します.

つまりソニーにとって、大画面有機ELパネルを商品化しなくちゃいけない締め切りは2017年ではなく、2007年だったのです.10年遅れのソニー製有機ELというわけですね.その10年間にソニーに起きた出来事は誰にとっても冴えない展開でしたが、ついに有機ELテレビが出るというわけで、遅かったけれどオメデトウと言ってあげたいと思います.

ちなみに、LGが有機ELテレビを売ってるけど、あの有機ELパネルの素の仕様は白黒でありまして、カラーフィルタをその上に被せてカラー画像にしているんです.だから、正真正銘の有機ELとは呼び難いです.    (まさかソニーOLEDがカラーフィルタだとは思ってないぞ)

LGの有機ELパネルは、ヨドバシアキバのエスカレータ前にデーンと展示されていて、確かにLCDよりも綺麗ではあります.しかし、ソニーの本物の有機ELパネルが出たら、さらにその上をゆく鮮烈画質になると期待します.ソースが良ければ、窓から外を眺めている錯覚に陥るのではないかと.

そう、問題は映像ソースなんです.UHD-BDがコンスーマーにとって最良の選択肢になるだろうけど、有機ELの表示スピードを生かせる気はしません.フラストってしまう懸念を持ちます.困った、困った.

シン・ゴジラはUHD-BDも出るんですよね...
かしこ

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