2016年8月25日木曜日

【防災グッズ】 使えねぇ、、、ピタゴラスイッチな感震ブレーカー

4日ぶりの更新です.なにかと多忙で間隔が空いてしまいました.orz

「どーせまたヘタレ台風に決まってるわい」と弱小の烙印を押していた台風9号でしたが実態は関東~東北~北海道へと被害を与えたハイパー邪悪台風でした.自然災害に予断は禁物ですね.

自然災害と云うともうじき9月1日は防災の日ですので、全国的に自治体主催の防災訓練などが多く開催されるのではと思います.

震災アイテムの一つで、震災後に多く発生する通電火災を予防する「感震ブレーカー」なるものが在ります.通電火災とは、壊れた家の漏電で生じる火災です.感震ブレーカーを実家に取り付けてみたのですが、これが近年まれに見る使えない代物で、ぐぅの音も出なかったのでそのご報告をば...

↓使えなかったのはAmazonで売られている、「エヌ・アイ・ピー 家庭用電源遮断器 スイッチ断ボールIII」という商品です.以下を読んでもらうと判ると思いますが、類似品も含めて全部ダメなんじゃね?と思ってしまいました.
↓地震発生時にブレーカーをOFFる原理は、この写真を見ると理解しやすいかと思います.地震発生 → 赤い玉がコケて落ちる → レバーを引っ張る → ブレーカーがOFF というニュートン力学的な作用です.電磁気学にすら達していない.量子力学でないのも明らかです.もしも量子力学的作用に基づくならば、赤い玉は落ちている状態と落ちていない状態が重なり合っており、ゆえにブレーカーはOFFでありONでもある、などというシュレ猫パラドックスになってしまうのでしょう.

実を云うとこの商品は諸手を挙げてオススメはできない商品なんです.

その理由は、地震が来た瞬間に停電して逃げられなくなってしまうから.避難するときに真っ暗闇じゃかえって危険ですから.

↓そこで鉄板なのは、感震時限式ブレーカーというのがあります.地震発生から数分後に自動で落ちるブレーカーです.これなら真っ暗闇の心配は払拭されますのでGOOD.ただし値段は取り付け工賃含めて1~2万円するみたいですが.

↓なので、瞬時に停電してしまう感震ブレーカーを使うなら、人感センサー懐中電灯(下図右)を併用するのが必須だといえるでしょう.実家にはこれを4つ取り付けました.

↓さて、「エヌ・アイ・ピー 家庭用電源遮断器 スイッチ断ボールIII」を取り付けて試運転です.赤い玉を落として全館停電するかどうかをチェックします.がっ、ブレーカーがOFFりません.取り説にも書かれているのですが、紐が短すぎるとブレーカーを落とすほどの運動エネルギーを発揮できず、ブレーカーをOFFできません.
←紐が短すぎ

↓取り説に従って付属の長い紐に交換します.そうすると高低差が増えるので運動エネルギーが増大し、ブレーカーをOFFに出来るという仕組みです.
←紐があまりに長い

長い紐で試運転してみましたら今度はブレーカーがOFFりました.しかし紐が長い.平常時は紐を弛ませておくので髪の毛が引っかかりそうな心配があります.実家にはパソコンは無いので停電して困る電気製品はないためアタマが引っかかって停電しても無問題かもしれません.

だがしかし、その30分後に気づいたら、地震でもないのに赤球が落下していて、しかしブレーカーはONのままだったのです.勝手口のドアを開閉する震動で赤球が落下してしまうのだろうと想像しています.しかもブレーカーがOFFらないという二重苦です.

なんつう使えない代物でしょうか? ピタゴラスイッチの方がまだ気が利いてるわ! やる気がすっかり失せて、投了としました.

その日のわたしはただの人柱に過ぎなかった、、、


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2 件のコメント:

  1. 2000円札が財布に6枚入っています2016年8月26日 17:19

    >>地震でもないのに赤球が落下していて、しかしブレーカーはONのままだったのです

    うちもこれを購入していました。同様に球が落ちたことがあるのですが、ONのままでした。玉がもう少し重ければ良いのですが、変なところをコストダウンしています。

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    1. 人柱が自分だけでなくてとても良かったです。玉の質量不足はいかんともしがたいようでとてもfuck death.

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