2015年5月20日水曜日

EZ-USB FX2LP を動かしてみる (27 番外編) LM317の下限電圧

この写真は、先日までEZ-USBを動かしていた基板の今の姿です.Spartan3A評価ボードの上にEZ-USBを載せてあります.それだけではなく右側にヒートシンクが3つついた小基板を載せてあります.これは何かというと、3.3V, 1.8V, 1.2Vのシリーズレギュレータです.
どうしてこんな無様になっているのかというと、通常は5VのACアダプタを接続するところを、間違って同じ形状の15VのACアダプタを接続してしまい、DDCONのICが破損してしまったからです.煙も出さずに静かに逝きました.しかも死に方はショートモードです.うひぃ~

DDCONが死んだだけなのに全部捨てるのはもったいないので、3.3V, 1.8V, 1.2Vのレギュレータで復活させました.そのための小基板です.

3.3Vと1.8VのレギュレータICはありふれているのですが、1.2V品は秋月電子では扱いが少なくて、下限電圧0Vの可変電圧レギュICで1.2Vを作りました.LT3080

けれど、可変電圧レギュレータというと、古くからあってポピュラーなのはLM317でしょう.最初は1.2Vを作るのにLM317を使うつもりだったのですが、以下の事情によりボツりました.

ナショセミのLM317のデータシートには、こう書かれています.
LM317は、出力電圧1.2~37V で出力電流1.5Aを供給できる正電圧可変型3端子レギュレータICです
あぁそうですかとデータシートの電圧設定抵抗の計算式を読みますと、下図のように書かれています.これって、どう考えても1.25V より下に行きようのない計算式になっています.LM317の基準電圧源が1.25Vだから1.25V未満になりようがないじゃんっていう行き止まりな状況.
LM317の紹介文には1.2V~と書かれているのですから、悪いのは何か勘違いしているわたしに違いあるまいと思い、LM317で回路を作って、R2=0Ωにしてみたら、ピッタシ1.25Vという計算式通りの電圧が出てきました.やっぱりLM317は1.25Vが最低電圧のようです.あぁ残念.

LM317が世に出たのは1970年代(もしかしたら1960年代)で、その頃には1.2Vの電圧需要は少なかったと思いますから、下限が1.20Vでも1.25Vでも気にせずに済んでいたのかもしれません.しかし、LSIのコア電圧が1.2V近辺になっている現代では、1.2Vと1.25Vを丸めて同一視するのは難しいように思います.

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エイメン

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4 件のコメント:

  1. すみません ファイアフォックスが狂っちゃったんですが、アドバイスいただけませんでしょうか?

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    1. 火狐はほとんど使ってないのでほとんどわからんと思いますが

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    2. アドウエアが4つほど見付かり AdwCleaner で退治、
      その前に使った avast の後、ツール、オプション で ダイアログが 普通のwebページ 様になってしまいました、

      これからの戻し方を探すも、見付かっていません。

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    3. MozillaZine.jp フォーラム で教えて貰い ダイアログを取り戻せました。
      about:config から browser.preferences.inContent の値を false に
      こんな事も判らずやっています。

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