2014年2月25日火曜日

世界の隕石から

「ナショナルジオグラフィック ニュース」というサイトを定期愛読しています.様々な科学記事が読めます.

「太陽系最古の物質発見」という記事で少々驚きました.
http://www.nationalgeographic.co.jp/news/news_article.php?file_id=20100824003
この記事によると、
隕石の内部から見つかった豆粒ほどの鉱物が、太陽系最古の物質であると判明した.45億6820万年前の鉱物だとわかった
とのことです.  (スレタイは「世界の車窓から」をもじってみたのですが猛省中です)

驚いたのは、この有効数字の桁数の多さです.年代推定の精度って考古学とか歴史学には重要で、炭素14で測るのと、土器年代で測るのと、湖底の泥のプランクトンの化石で測るのと、、、、、いろんな年代決定法を組み合わせて日々精度向上の努力が続けられていると理解しています.

炭素14は半減期5730年ですから、地球ができたときに存在した炭素14なんか消滅しただろうと思ったらそうではなくて、降り注ぐ宇宙線により大気中で炭素14が絶えず生じているのだそうです.その結果大気中の炭素14濃度は一定に保たれている.なので、生物が死んで代謝が停止した時点から炭素14は減り始める.すると生物が何年前に死んだのかを推定できるそうです.  (宇宙船の濃度と二酸化炭素の濃度は変化しているんじゃないかと思いますが、それはさておくとして)

こちらの記事によると、炭素14年代測定法の精度向上努力によって、古墳時代を±3年の精度で特定できるようになったと書かれているので、1700年前を±3年の精度というと、log10(1700/6)=2.5 からおおざっぱには炭素14年代測定精度は2.5桁オーダーってことになろうかと思います.同位体による年代測定なんてそんなもんだろ、と思っていたわたしでした.
http://www.asahi.com/culture/news_culture/TKY200908060187.html

ところが、上での隕石鉱物は45億6820万年前と言ってますので有効数字5桁ですよね? ビックリ.これは、鉛の同位体比で年代推定しているのだそうです.wikipediaで半減期の長そうな鉛はこの2つ.
  205Pb - 半減期約1510万年
  202Pb - 半減期約52500年

でもその隕石が誕生した時の初期条件はどうやって決定したのかと、謎の多い記事でした.

さらに、45億6820万年前がどうして最古なのかもわかりませんでした.発見された最古か?

かしこ


人気ブログランキングへ

0 件のコメント:

コメントを投稿