2013年6月28日金曜日

中国バブル崩壊の被害シナリオ

今日は円安に振れたといっても¥98台ですが、そのせいで日経平均は上がったようですね.最近のわたしが気にしているのが、中国の金融が本当にヤバイような気配がチラホラと垣間見えるってことで、先日はATMが止まったとやらで混乱していたようですね.ちなみにわたしは中国でATMでお金を降ろしたことがあります.新生銀行のカードだと、外国のATMでお金を降ろせるので、中国で試してみたら降ろせまして感心しました.でも中国のお札ってクシャクシャでボロボロなので、手にした人民元をしげしげと見て「この中に偽札はどれだけ含まれるのだろう」と考えてしまいました.

ところで、宮崎正弘という中国問題を批判的に捉えることのおおい評論家がいまして、その人のメルマガに中国バブル崩壊の被害予想について具体的なことが書かれており、かなりシビアなことになりそうな予想になってますので拡散しときます.以下、基本的に引用です.

1.中国の経済停滞は避けられない
中国のGDP統計は水増しデータである.不動産投資にGDPの47%が集中しているから、銀行の不良債権はおそらく350兆円を越えている.ゼネコン、デベロッパー、不動産斡旋、住宅ローン、信託、建機、健材、インテリア関連から看板塗装にいたるまで、倒産が続出するだろう.

2.人民元の大量発行
四大国有銀行(中国工商銀、建設銀、農業銀、中国銀行)ならびに招商、光大など大手銀行は国家がつぶさない.すると残る手だては何か? デノミさえも計算に入れた、通貨供給の増大で人民元を市中にまき散らす手段だろう.

3.元安
シャドー・バンキングは窮地に追い込まれ、見せしめ裁判も行われるだろうが、人民元の暴落があれば輸出競争力の回復が望まれるので製造業の再活性化という逆のシナリオも描ける.とすると円安で復活しつつある日本の製造業には悪影響かも.

4.第2のリーマンショックになるか?
中国バブル崩壊は世界市場を揺らすことになるが、リーマンショックの場合と異なるのは、銀行が国有であることで、潰れる恐れはないうえに中国はCDSを販売していない.中国の国債は香港とロンドンで市場があるだけ、購入者は限られており、日本は6800億円だけ保有しているくらい.
ただし、手元資金確保のため中国が保有する米国債2兆ドル強を売却するならそれは怖い.金利が急騰することは避けられず、金利急騰は日本にも株安として跳ね返るだろう.

5.日本の被害は?
せっかく回復した日本経済にチャイナリスクが加わって、上海株価が下落すると、ダイキン、コマツ、トヨタ、伊藤忠など過度な中国進出をなした日本企業の株価が連動して下落するだろう.
日本政府が保有する人民元建て国債と通貨スワップ、中国株へ投資した個人投資家や中国株を組み入れた投資信託、ならびに香港のレッドチップ保有者は大きな損失を蒙るだろう.
他方、中国国家ファンド(CIC)系が保有する四兆円をこえる日本企業株がおそらく売却されるので不気味な大株主をかかえるとして注目しされた各企業は株価が一時的下落に見舞われようとも、安心感を得られるメリットがある.
邦銀が貸し込んでいる3兆円強の融資は在中国日本企業であり、問題は少ない。

というわけで、株をやってる向きには、空売りに備えて第一級警戒態勢といったところでしょ~か? 健闘を祈る!

かしこ


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2 件のコメント:

  1. ソニーOB:佐藤2013年6月29日 1:32

    韓国のGDPの輸出依存度は50%程度でサムスンがGDPの25%だとかを占めているというかなりサムスン依存度が高い状態です。
    貿易額は中国は日本の2倍以上になっているので(時系列では日本はほぼ横ばい)日本よりも先に中国と首脳会談したとのことですね。
    中国は田舎に幽霊マンションが腐るほどあるみたいですしね。みんな挙って投資用マンションとして買ったとか。
    こうなると最後のババを引かないように必死でしょうね。

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    1. 中国共産党幹部が莫大な資産を海外移転しているのは利益を確定させるためとおもわれます.

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