2012年12月29日土曜日

中央道のトンネル天井崩落事故原因のケミカルアンカー

中央道のトンネル天井崩落事故の原因は、天井から吊したボルトの根元が抜けた、とのことらしいです.この写真がその抜けたボルトなのかな?未確認ですが.
ケミカルアンカーという施工テクニックは、穴を開けたコンクリに、一種の接着剤をグチューッと流し込んでボルトを接着してるわけですが、長年の温湿度変化や振動でバキバキに傷んで抜けてしまったのでしょう.

このケミカルアンカーについて、先日聞いた四方山話です.
●トンネル建設当時のケミカルアンカーはいまのに較べると性能が低かったらしい.
●建設資材の長期経年劣化性能はそれほど厳密な品質保証がなされていないらしい.
●天井のような下向き垂直の穴に接着剤を流し込むと、重力で接着剤が奥まで入らないし、流れ出てしまう、なんてプアな施工の問題が当初はあったらしい.
●施工主の自治体によっては、ケミカルアンカーの使用自体を拒否するところすらある.

というわけで、知る人ぞ知る信頼性の怪しさのあったケミカルアンカーを採用し、しかも経年劣化の検査対象から外してしまった結果、人名を失わせてしまった高速道路運営会社の責任は一等重いのではないかと思いました.

信頼性設計を軽んじた結果が招く恐ろしさには、かつて某社で働いていた時にも痛感したわたしですが、福島の原発もステーションブラックアウトなんか起きないさと嘯いていた下記写真のインチキじじい(斑目という人だがデタラメというのが正式名称の人)のせいでメルトダウンしちゃったわけで、会社も組織も法的に厳罰に処するようにしないと、コストダウンと保身のためにチョチョイのチョイで信頼性をないがしろにする奴が愚かしいことをやってしまう事例が後を絶たないのではないかと思ったりするわたしでした.
↑こいつにはヨウ素とセシウムカクテルを飲ませたい.命を持って詫びよ.

かしこ


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