2012年10月8日月曜日

劇場版「RE:CYBORG 009」を観るべきか?

昨夜の「まどか☆マギカ」の上映前に、「攻殻機動隊」の神山監督による新作劇場アニメ「RE:CYBORG 009」の予告が流れました.  http://www.ph9.jp/

2ヶ月ぐらい前に、ペプシとのタイアップによる「009」のCMが流れたことがありまして、それを観た感想は、「CGのヌラヌラと動く画が観る気を無くすなぁ」でした.わたしは全然観る気にならんかったです.タイアップというと、人材派遣会社のCMに地獄耳の003が出てました.003やりすぎ~抑えて抑えてみたいなCMでしたねw.

でもですね、今回の「まどマギ」で流れた「009」の予告を観たところ、少しポイントが上がって、観てもいいかなぁぐらいのレベルには改善しました.ヌラヌラ動きは抑制され、手描きっぽいアクションで動いてましたから.ひとまずヌラヌラの呪いからは解脱したかなと.

神山監督のことですから「攻殻」「東のエデン」のような社会志向のストーリーなのでしょうけど、その「攻殻」を作った神山氏があえて今「009」を作る意味ってあるんだろか?  わたしが「009」を観に行くとしたら、そこのところの興味だけかもしれません.

石森章太郎原作の「009」の特徴って、次の2つだったように思います.
1) サイボーグにされてしまった者の悲哀
2) 個々のサイボーグは機能が特殊化しすぎていて戦力としては弱いけれど、9体集まったUNITとしての戦力は絶大である

でも、この2つとも「攻殻」によって上書きされてしまったアニメ史の世界に我々は生きているのではないでしょうか?
1) 草薙素子というスーパーサイボーグは、金をたくさん稼いでは浪費する享楽家だし、女の子とHするの大好きみたいな人で、悲哀さなんか失せています.その一方で「攻殻」の世界では電脳化すらできない人々は社会の下層に棲むしかなくなっている.サイボーグには何の悲哀もないのが通念となった.
2) 公安9課というサイボーグUNITは、荒巻課長が評するように「才能ある個人の行動に任せた作戦遂行」-----アジャイル開発ですねw-----なのであって、墜落するメンバーをジェットが救って危機一髪みたいな009の派手な作戦行動はすでに廃れてはいまいか?

そんなアニメ史を自ら切り拓いてきた神山監督が、果たして「RE:CYBORG 009」で何をやるのか??? まさか国際救助隊じゃないよねぇ? たかが陰謀と闘うだけじゃないよねぇ? じゃぁ何なのでしょう? わたしを陶然とさせるような仕掛を考えてくれてるんでしょうか???

10月27日に公開だそうです.観るべきか?


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