2012年10月20日土曜日

追悼、ありがとうegobar (その3)

わたしが10年間通ったegobarの足跡を辿る当シリーズ.  昨夜はegobarの最終営業日でした.超混雑してました.
おつかれさまでした.楽しませてくれてありがとう.  >  egobar殿
egobarで飲んだ酒はいろいろありましたが、いちばん記憶に鮮烈に残った酒はなにか? というと、それは「バンブー」という比較的マイナーなカクテルです.
「バンブー」は、ドライシェリー+ドライベルモット+オレンジビター をシェイクせずにステイで混ぜてカクテルグラスに注いでいただくカクテルです.甘みはありません.度数は20度近いと思います.シェリーとは、ワイン+ブランデーの混合酒です.ベルモットとは、ワインに薬草を漬け込んだ酒です.オレンジビターは何かの蒸留酒にオレンジを漬け込んだ酒です.
egobarの「バンブー」のレシピは、ドライシェリーはDRYSACK、ベルモットはDOLIN、を使っています.DRYSACKのシェリーはそのまま飲んでも美味しいのでたまに飲みます.あまり市販されてないので信濃屋に行っても滅多に売られてないんですが、明治屋に行くと売られているようです.DOLINは信濃屋ならあるかな? オレンジビターも信濃屋になら売られているかもです.
egobarで「バンブー」をウマーと飲んでいたわたしが、ある日別のbarに行って「バンブー」をオーダーしたら、はっきり言ってマズイくて驚いたことがありました.水っぽくてコクのない味とでも言いましょうか.それで、なんでだろうとegobarで訊いたら「それはDRYSACKじゃなくてTIOPEPEを使ってたと思う」と言われました.それは確かに当たっていてTIOPEPEでした.
街のbarとかホテルのbarとかを観た経験では、TIOPEPEを置いてる店が多いです.それでTIOPEPEが旨い酒なら良いんですけど、別に旨くないので困ってしまうわけですが、なんでTIOPEPEがポピュラーなのかというと、旨いかどうかには無関係で日本で最も流通量の多いシェリーはTIOPEPEなんだろうと思います.酒販店でみかけるのもTIOPEPEで、DRYSACKは明治屋に行かないと買えないみたいな話です.
←TIOPEPE
じゃぁ、TIOPEPEを使っているbarは気の利かない店なのか?  わたしは少なからずそう思います.「バンブー」なんつうマイナーな酒をオーダーする客なんか滅多にいないし、シェリーをストレートで飲みたがる客も滅多にいないので、手軽に調達できるTIOPEPEでいいやっていう経営的事情なんでしょうけど、barって居酒屋とは違って高級感を伴った値段の高い酒を飲ませてくれる場所でしょうから、カクテルの素材にそういう経営的事情を優先するのはいかがなものかと思います.そういうbarにはわざわざ通いたくないです.それが居酒屋なら文句言いませんがなぁ.

以上「バンブー」についての話でしたが、「バンブー」に限らずegobarで知った酒を他店で飲んだらガックリでビックリみたいなことは多々あったのです.

続く


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