2012年10月20日土曜日

介助用リフトを作ってみよう (その5) コントローラ

介助用リフトを作ってみようシリーズ第5回は誘導モーターの回路の話題になります.

↓電動リフトのコントローラはこんなのがコードでぶら下がります.こんなのを天井からダラ~ッとぶら下げておくのは格好悪いので延長して壁にSWを取りつけようかなどと考えています.
↓そのためにコントローラがどうなっているのかを調査しました.分解するとこんなになっています.
↓白くて太い円筒は何かというと、80uFのコンデンサでした.なんでこんなのが乗ってるのかしら??? 力率改善用の進相コンデンサかなぁと思ったのですが、よ~く考えてみると誘導モーターの回転方向制御ってどうやってるんだろうという疑問が湧き、調べましたら、このコンデンサは回転磁界を作るための90度移相コンデンサであることが判明.電力パーツなので巨大なわけだわ.なおかつ、このコンデンサの取付極性によって回転を正逆反転させているのだと判りました.こんなの大学で習ったのでしょうけど、授業に出てなかったし、電気機械とは無縁の生活を送ってきたので知らなかったです.軽く深く反省.
↓それでコントローラの回路を解析しようとして参考になると思われたのが、コントローラ内部に貼られた回路図です.がっ、この回路図は実体配線図なのですが何も語ってくれない回路図でして、誘導モーターにどういう風に結線されているのかが全然わからない役に立たない回路図となっています.
↓しかたないので、う~んと考えた末たどり着いたのたこの回路図です.誘導モーターの補助巻き線が中間タップ型なのだろうというのがミソです.コスト的に信じがたいですが中間タップとしか考えられないとです.
↓コントローラのSWをUPにするかDOWNにするかによって、補助巻き線の片側がshortされてキャンセルされるという仕組みと思われます.う~ん、、、shortするためだけの目的で電力系配線を長く(1.4m)引き回すのはアナログ回路技術者としては忸怩たるものを感じてしまいますが、許すとしよう.
回路がわかったので、コントローラをどのように納めるかを考えましたら、長く引き回すのがイヤな感じがするのでコントローラが天井からダラーッと垂れ下がる不格好な施工で我慢することにしました.明日は天井裏に取りつける予定です.


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