2012年8月31日金曜日

起業してみようと思ったりして (その20) 当社に初めて電話がかかってきた

人は人それぞれに感動するポイントは異なります.オリンピックで金メダルをとるのを観て感動する人もいることでしょう.わたしは先ほど当社に初めて電話がかかってきてまるで会社みたいだと感動しました!

プリント基板通販会社を営むことを当面の目標としている当社ですが、まだ売る物を設計している最中だし、通販サイトもまだ作ってないので、電話を引いたけれどtestのために電話をかけたきりで使用実績はありませんでした.

がっ、突如として、わたしのデスクに聞き慣れない電話の音が鳴り響きました.長い間沈黙していたバンフラット株式会社の電話が鳴っているではありませんか!?
加持君からの留守電のボタンを押すミサトさんのごとく恐る恐る受話器を取り、どもりながら「バッバンフラット、ですっ」と名乗ると、DHLの通管担当の若い女性からでした.声質から20歳台であると推察されました.要件は通関のために社名の確認とのことでした.

なんでDHLが通関しているかというと、いま、電気部品を中国から大量に輸入しているからなんです.digi-keyなどで調達するよりか安くて、およそ半額で調達できます.

日本で電子部品を調達しようとすると、ICをリールで大量に小売りする店なんか無くて、せいぜいdigi-keyとかRSのような通販のみで、しかもそんなに安くはない.商社と売買契約して売ってもらう正統なやりかただと、与信審査がかったるそうだし、たぶん零細業者なんかフンッとか笑われておしまいだろうからやる気にならんとです.

なので、プリント基板通販会社をやるにあたっては、パーツの調達は絶対に中国でやると決めていました.中国の部品市場っていかにも中国的ななんでもありマーケットでして、日本の大企業が調達している価格とたぶん同じ価格帯でパーツがたくさん売られています.商社が手っ取り早く稼ぐために横流ししちゃうのかな? そういうスポットマーケットで調達した部品を使って製品を作っている輩がたくさんおるというわけです.だからISOなんかぜーったいにパスできませんし、IC不良に起因するサービスなんかできるわけがありません.それが中国.パーツを安くスポット買いできる中国を活用するのはわたしがする商売の避けて通れない必須事項なのです.
なので、飛行機に乗って中国のシンセンに自分で足を運んで、ATMで人民元を何万元も引き出して深浅の街で筆談でパーツを仕入れてハンドキャリーするつもりだったわけです.ただし、通関のやりかたがわからないので輸出入業務の職業訓練に行けばヨカッタかなちくしょうなどと思っていました.

ビックサイトに行くと、アリババという中国の通販サイトの広告がデカデカと掲げられているのをご存知の方もいると思います.そのアリババがやっているのは、amazonとか楽天のような小売り商品とは違って、日本の輸入業者がハンドバッグを大量に中国から買い付けるための通販をやっています.しかも、与信なんかそっちのけで、creditかpaypalで支払ってくれるなら誰にでも売るよってなスポットマーケットがそこにある.これはラッキーかもぉ....  日本のアリババでは電子部品は全然売られてないんだけど、中国のアリババにはなんでもある.ただしヒロセのコネクタなんか本当にヒロセ製なのかどうか知らんけどね...さすがにICのパチモンはないと思いますが.

というわけで、中国人と英語でいくらだ?みたいなメールをして電子パーツを買いあさっているこの頃なのです.skypeで話しませんかと言われても話せないので断りました.

一度シンセンの街をブラついてみたいと思います.誰か一緒にシンセン見学に行こうよ.


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2 件のコメント:

  1. こんにちは 
    以前(10年前)広州市はぶらついたことがありますが、
    旅費は会社だったので行けました。

    実はICのパチモンもあります。
    ダイで買って来てパッケージに入れればそっくりですが、
    このパッケージの信頼性が信頼できない。

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    1. ICのパチモンもありますか.ウエハーまたはダイを工場の裏ラインで作るのかしら? だとしたら生産管理もクソもない恐ろしい話デス.

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