2012年7月11日水曜日

ヒ素で生きる細菌は否定、ヒッグス粒子は大丈夫?

NASAがその発表の前に「宇宙生命体の存在可能性について」とかいう題名で記者会見予告したものだから、宇宙人の死体でも公表するのだろうかと騒がれたことがありました.1年ぐらい前だったか?

その発表の中身はなんだったかというと、あらゆる生物にとって必須のリンという元素の替わりに猛毒の元素であるヒ素を使う細菌を発見したというものでした.ヒ素を使って生きるなんて、それは隕石にひっついて地球に飛来した生命と推測されるというふうなことをNASAは言いたかったんだろう.その発表で、な~んだそんなヘボい話かよ、宇宙人グレイとの密約を暴露するんじゃねぇのかよ!と世界中のUFO関係者がガッカリしたのを記憶されている方も多いと思います.

がっ、検証実験の結果、ヒ素で生きる細菌説は否定されてしまいました.やっぱり感の漂うフライング発表だったようです.

フライング発表というと、ニュートリノが光速を超えた説もガセネタだったなぁ.超高速ニュートリノの測定ミスは光リンクコネクタの接続不良だったそうですが、発表者達はあらゆる可能性を考察した結果、超高速としか考えられないので発表したと語っていましたが、そんな彼らの「あらゆる可能性リスト」には作業者のミスは記載されてなかったようですね.ずいぶんプアな話だ.

そしてつい最近、ヨーロッパにある粒子加速器でヒッグス粒子を99%の確度で発見したと発表されました.空間にはヒッグス粒子が満ちていて、そいつがネバネバするので物質は光速移動できない.例外的に光子はヒッグス粒子と相互作用しないので光速移動できるという仮説 -----昔のエーテル仮説の逆みたいな------- がほぼ検証されたことになるようです.

超高速ニュートリノがガセネタ、ヒ素細菌もガセネタ、まさかヒッグス粒子もガセネタってことはないだろうね?

人気ブログランキングへ

1 件のコメント:

  1. あのNASAの発表はなんか変でしたね~。
    忘れたころに「なーんちゃって」というと思っていましたが。

    本当は何を発表するつもりだったんでしょうね。

    返信削除