2012年5月18日金曜日

大友克洋原画展を見学しました

秋葉原の北の外れ、末広町にある旧小学校跡をイベントスペースに改造したARTS CHIYODAという場所で、「大友克浩GENGA展」が開催中でして、本日見学してまいりました.

ちなみにわたしの今年の年賀状は右→でした.AKIRAを拝借させていただいたりしちゃってます.この原画も展示されていましたよ.

この展覧会には、行こうかやめようかすこし迷いました.ローソンで事前に日時指定チケットを買わなくちゃいけないのがめんどくさかったからです.それに、原画見るのに¥1500ってバカっぽくないかと.

でも、見なくちゃ後悔しそうな気がしたので、行くことにしました.結果、見て良かったです.マンガ・イラスト関係者は見ても損はないと思いました.

それにしても、金曜日だというのにとても混雑していました.しかも、原画の前10cmで目を皿のようにして見ている人もいるので邪魔でしょーがない.かくいうわたしもそういう見方をしてたのですが.

展示されていた原画は、「AKIRA」は全ページ、その他は古くは「ハイウエイスター」とか「ショートピース」から.古い作品は墨ベタが多く真っ黒という印象.「童夢」のチョーさんのどアップもちゃんとありました.わたしの好きな「武器よさらば」の原画は高いところに貼ってあったので10cmの距離で見られませんでした.残念.

単行本AKIRAの表紙イラストも展示されていました.その中で、どーやって描いたのかわたしにはさっぱりわからなかったのが、下記イラスト↓の天井から射し込んでいる白いライン.筆にしては直線が精密すぎるし、ペンにしては太すぎるし、線の末端が淡く消失するのは筆っぽい、、、、、、原画はいろんなことを考えさせてくれます.印刷のクオリティってショボいんですね.
印刷のクオリティをはるかに超える作画をしても意味がないのに、執拗に描き込まれたのが下記のコマ↓.手前の建設用足場なんか印刷だとつぶれて黒くなっちゃっているけど原画だと何かが描き込まれているようでした.こんなの描いていてよく正気を保てたもんだと畏れ多かったです.
AKIRAが発動するこのコマ↓は、一旦原画を描き、それを無地のスクリーントーンにコピーし、原画の上にコピーしたスクリーントーンをズラして貼りつけてありました.現在ではphotoshopでやればOKですが.
大友のカラーイラストは、筆で描いたことが明瞭に判るタイプと、アニメのセルのようなタイプに分かれます.後者がどうゆうテクで描かれたのかがわかりました.まずペンで原画を描きます.その原画を色のついたスクリーントーンにコピーします.そのスクリーントーンを線に沿ってカットします.そして原画に貼りつけます.下記のはYOUのOPイラストで、コピー切り貼り法で作られていたようです.
展示物の中にはこのような逸品もあったりして、なんとこのバイク、公道走行可能です.福岡ナンバーがついてたもん.なお、展示中の女性は一般の方ですのでお持ち帰りはできかねます.
そして最後に、この壁がぁぁぁ.助けて、助けて、、、

大友克浩GENGA展は5/30までです.行きたくなった方はclick!

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