2012年1月27日金曜日

職業訓練 住宅リフォームシリーズ 022 グラスウール

住宅リフォームで習った事じゃないんだけど、断熱材のグラスウールについて書きます.

知人が一人でコツコツとリフォームしていて、屋根裏にグラスウールを敷くから手伝ってと言われたので.今日は新小岩まで行って作業しました.

断熱材の中で最も値段が安いのがグラスウールです.屋根裏に敷いて屋根からの断熱に使ったりするのに便利です.隙間なく敷いてこそ断熱効果があるので、隅々まで敷くのが肝要ですが、屋根裏は狭いので、隅々まで敷くのは困難です.今日も辛かった.

わたしはメタボで腹囲が90cmぐらいあるので、日常的に前屈みで靴下とかを履くのが困難であります.そんなわたしが、隅の方は天井高60cmの空間で、しかも天井を踏み抜いたらいけないので野縁の上だけしか足を載せられない劣悪な生存空間でグラスウールを敷くわけですから、一動作毎に「うう~っ」と音を上げて作業したのです.エヴァンゲリオンの「瞬間、心、重ねて」のシンジ君と同じ作業状況だったというわけでした.
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それよりなにより、グラスウールは肌がチクチクするんで最も嫌な作業です.

以前、自宅の屋根裏にグラスウールを敷いたときのことです.ジャージを履いて作業したんですけど、ジャージにグラスウールの繊維が入り込んでしまって、もはや洗っても除去できず、結局そのときに着ていた服は全部捨てました.ひさんな話です.

今日は、冬物の作業着を着て作業したので、グラスウールの繊維が刺さる可能性は低いのではないかと期待して作業しましたが、ムダでした.作業を始めてすぐに、腕と足がチクチクし始めました.作業後に、作業着と靴を掃除機で吸引しましたが、ダメっぽいです.作業着ごと捨てるしかないかもしれません.着ていたシャツはすでに捨てました.

プロはどうやって対処しているんでしょうか?

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埃の問題も嫌なところです.

屋根裏ですので、ただでさえ埃っぽいわけですが、それに加えて、グラスウールの繊維が舞飛びます.なので、防塵マスクは必須です.あれをまとも吸入して何時間も屋根裏で過ごしたら寿命が5年は短縮すると思いますね.一説によれば、グラスウールを吸引しても小麦粉を吸引したのと同じくらい安全だということですが、肌があれだけチクチクする物が肺胞に刺さらぬわけがなかろうとわたしは思うのでした.

グラスウール作業には防塵マスクは必須です.

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そんな嫌なグラスウールですが、効果はあると信じています.

わたしの家の場合は、引っ越してきた最初の夏は、2Fの気温が異常に高くてエアコンを使っても全然効きませんでした.その当時の屋根裏にはグラスウールを敷いてあったものの、まともに敷かれておらず至る所めくれ上がっていて屋根裏の高温が天井の石膏ボード1枚を境にして2Fへ進入していたのです.

これはイカンと思い、屋根裏全面のグラスウールを隙間無く敷き直しました.そしたら、翌年の夏は、2Fの気温が下がり、エアコンも効くようになったのです.

みなさんも、2Fの空気がドロドロと灼熱している場合は、屋根裏をチェックしてみることをオススメします.そして、全身チクチク運動で悲惨な目に遭うと家族から喜ばれると思います.

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5 件のコメント:

  1. 小学校の帰り道、道端の放置冷蔵庫から「チクチク綿」を
    取り出して、友達同士で互いの肌をこすりあっていた。

    こすられると肌が真っ赤に腫れ上がって結構スリリング。
    そのうちどこかの父親が激怒して禁止となった昭和の思い出。

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  2. 石綿(アスベスト)じゃなくてよかったヨ

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  3. 高校の時グラスウールは良く扱いました。
    石鹸を溶かした熱い目のお湯に浸かると、
    取れやすいと習いましたが、
    作業はほとんど直接触らずに済ませましたので、実際の効果のほどは判りません。

    最近のグラスウールはピンク等の色の付いた袋入り と
    片面通気片面、逆面通気遮断 でタッカー打ち用の耳の付いたのがあります。
    少し効果ですがチクチクしにくい、根太、大引、胴縁 などに止めやすいなどの良さがあります。

    グラスは一応燃えにくいですが還元に不燃ではありません。
    スタ色は施工が簡単ですが燃えやすいのが欠点、(燃えにくくしたものもあります)

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    1. 裸のグラスウールは価格が安いのだと推測します.でも、裸品はいまではあまり使われないようにも思います.おっしゃるとおり、ビニールで被覆された、扱いやすい形態のが主流なんだろうなと.

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  4. 今晩は音響関連で裸グラスを扱いました。
    (自分では触りませんが)
    20k、や25kという高密度のグラスで表面をグラス布で包んで透明ボンドや固定PINを使って
    体裁を整えながら機械室の音響レベルを下げ。
    測定室はピラミッド状くさびで終端吸収させ出来る限り反射を押さえた、無響室を作り、
    部屋の空調は消音器を等した特殊ダクトで空調をして試供品の環境条件を整えつつ
    供試品の音響特性を計る装置です。
    音響楔は1個型と2個型が有るんですが、何故か2個型ばかりでした、
    (専門設計施工は外注でした)

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